【創作小説】冒険がしたい
(公開日:)
あなたは、冒険がしたいですか?
→冒険がしたい
寝る
あなたは、広大な草原の中に立っています。
今日は天気が良いですね。空は鮮やかな青で、小さな雲も真っ白です。
南を向けばすぐそこに大きな川、西には少し遠くに森、東はどこまでも草原が広がっています。そして、北には町のようなものと、その向こうに山々がそびえたっています。
あなたはいたって軽装です。肌が見えない程度に全身を包んでいますが、身軽に冒険するために、全てが羽根のように軽い素材です。あなたはとても強いので、防御は心配いらないのです。
【半額の短剣】
【おもしろい仮面】
【交通安全のお守り】
これが、あなたの装備の一覧です。
お守りがあるので交通事故を減らすことができますが、ちょっと盾とかも欲しいですよね。
最低限のお金はあるので、北の町で買い物でもしてみましょう。
「キタの町へようこそ!」
大きな看板と共に、入り口にいたおじいさんに歓迎されました。
すぐそこには舗装されていない広場、奥には木でできた家々が見えます。そこかしこに色鮮やかな幟が立っていますね。
小さな町ではありますが、広場にはそれなりに行商や冒険者がいるようです。どうやら、地域振興活動中のようですね。何か面白い商品か企画でもあるのかもしれません。
まずは、どうしましょうか?
→盾を買いに行く
観光協会を訪ねる
冒険者ギルドがないか探す
武具を売っている店は、この町には1つだけのようです。あなたは、早速武具屋を発見しました。町の規模の割には大きいから、すぐにわかりましたね。
中には何人かの冒険者がいましたが、人気は木の杖のようで、防具のコーナーは比較的空いています。
「近くに他の町がないし、元々冒険者の休憩所みたいなところでしたから、この店は歴史が長いんですよ」
盾を出しながら、店員さんが笑っています。人が多くなるのは嬉しいんだそうです。いつか自分が2件目の武具屋になりたい、と意気込んでいました。
おすすめされた盾は2つ。どちらも実用性のある、値段の手ごろなものですが、特徴がかなり異なっています。どちらを選びましょうか?
→【ひまわりの盾】(いつでもどこでも南の方角がわかる)
【初心者の盾】(若葉の形をしていて草原の魔物をスルーできる)
あなたはひまわりの盾を選んだんですね。これは方角がわかるという一見地味なものですが、魔力や磁力の影響を受けずに使えるので、山や森に行く冒険者に人気があります。良いものを選びましたね。
武具屋を出たら、ちょうど向かいが冒険者ギルドでした。冒険者ギルドとは、仲間を集めたり、仕事を斡旋してくれたりする、冒険者の活動拠点です。積極的に活用しましょう。
かなり新しい建物のようですね。新鮮な木の香りがします。武具屋より狭いので、冒険者の交流は広場で行われていそうですね。
あなたは中央の机の上に置かれた薄い本を手に取りました。「冒険者マニュアル」、ギルドが作成した初心者教育用の冊子です。
・依頼者さんや関係者さんをはじめ、みんなに礼儀正しく接しましょう
・冒険の準備は念入りに、何より生き残ることが大事です
・魔物も生き物です、争いを避けることも可能です
大切なことがたくさん書いてありますね。しっかり読み込んでおきましょう。
冊子を読み終わったころ、ふと顔を上げると、ギルドの職員さんが手を招いていました。
「あなた、それ、交通安全のお守りでしょう?配達の仕事をしてみませんか?」
紹介されたのは、山を越えて荷車の荷物を届ける仕事です。交通安全のお守りは魔物との交通事故も減らせるので、持っている人にはよく配達の話がきます。更に、先ほどひまわりの盾も買いましたしね。
しかし、さすがに1人では難しいでしょう。それは職員さんもわかっているようで、おもむろに辺りを見回しました。
あなたも見回しましょう。どんな人が見えますか?
→変な猫みたいな鳥
怪しい仮面の男
ピンクの仮面の女
あなたは視界に仮面しか映らない中で、人でない何かと目が合いました。白い羽の先だけが少し青い、鳥…に長い尻尾が生えていて、耳もツンツンしています。それは無表情のようにも見えたのですが、あなたの仮面と似ているので親近感すら湧きますね。
向こうにとっても同じだったようで、突如目をキランを輝かせ飛んできたその、変な生き物は、謎の魔力でボードのようなものを出し、そこには人の言葉が書いてありました。
【引き受けた】
何故職員さんが普通にこの事態を受け入れているのか、あなたにはわからないかもしれません。世界は広いのです。万能なあなたにもわからないことがありますし、この職員さんだからこそわかる特別なことだってあるのです。
なにはともあれ、あなたと変な生き物は、配達の仕事を共に進めることになりました。挨拶をしておきましょう。
【名前がないので好きに呼んで】
これは困りましたね…。
【じゃあ「ヘンナノ」で】
変である自覚はあるらしいヘンナノは、味方に加護を与える感じの補助魔法が使えるようです。直接戦えるわけではなさそうなので、荷車の移動をお願いしましょう。
あ、動かせませんでしたね。重いですもんね。荷車もあなたが受け持って、ヘンナノには索敵をお願いしましょう。
目指すは「キタノキタ」の町、赤い屋根の家です。
北の山は岩山です。なだらかではあるのですが、人の通れる道になっているところは2つしかなく、そのどちらにも魔物が出ます。
空は青く、岩は白いです。こうも天気が良いと、少し熱いくらいですね。大きな岩も多いので、日陰はあります。そういったところに小さな植物も生えていますが、まるで保護色のように、色が薄いものばかりです。
時々荷車を止めて、岩陰に何かいないか確認し、安全を確保したら一気に進みましょう。
ヘンナノは空高く飛べる上に、嗅覚にも優れているようです。
【あっちのうんこがクサイ】
【あっちの花食ってきた】
花を食べるのは許しましょう。うんこは…。
→うんこは無視
うんこを片付ける
うんこも食ってこい
お守りの力もあるかもしれませんが、それにしてもあなたは運が良いです。一度も魔物に出会わず山を越えました。
山を越えたキタノキタは、更に山に囲まれていました。
畑は広くはないのですが、珍しい野菜が溢れんばかりに実っています。農業で暮らしているのはわかりますが、魔物どころか野生の動物への対策すらしていないように見えますね。どうしてでしょうか。
【ここの花はクサイ】
なるほど、周りに咲いている花が、天然の動物除けになっているみたいですね。あなたにとっては爽やかな香りですが、ヘンナノにとってはかなりツンとくるようです。
「お、荷物ですね!」
赤い屋根の家は、この町唯一のお店だったようです。物流の他、宿屋や一部ギルドの機能、更には太陽神の神殿も兼ねてるんだとか。
紹介状と荷車を渡し、あなたは報酬を得ました。
はじめての冒険が無事終了しましたね、おめでとうございます!