こゆめ文体の基本条件を決めるプロンプト

代表的なAIの小説での特徴

まず、現時点でAI小説生成にオススメしているのはGemini2.5Proです。

ChatGPT
【利点】短い文での文章力や行間などの表現に長ける
【難点】忖度しやすく表現が柔らかくなりやすい
Gemini
【利点】指示に対して素直なので制御しやすい、長文に強い
【難点】同じ表現が頻出しやすい
Claude
【利点】文章力がある
【難点】意図しない追加を行いやすく制御が難しい
Grok
【利点】性的な表現の許容幅が広い
【難点】文章力がない

Gemとかプロジェクト機能とか

下記のプロンプトでは3行目に「チャットの内容を追加の指示としてください。」となっています。
これはAIやそのプランによって提供されていることのある「カスタム指示」またはそれに類する項目としてプロンプトを使うためのものです。
下記の長いプロンプトを毎回コピペするのは面倒なので、予め一定の指示「カスタム指示」を保持させておくというものがGeminiにおいては「Gem」、GPTにおいては「プロジェクト」または「GPTs」という機能です。
世界観などまで入れ込んでおけば、あらすじの入力だけでその他の設定を全て受け継ぐことができます。
つまり、スマホなどで空き時間にちょっとしたストーリーを楽しむ、みたいなことができるわけです。

基本プロンプト(三人称の場合)

より読者の自己投影に重きを置いたものです。
時々「台詞は使わず」はAIに無視されます。

以下の条件を元にフィクションとして文章を生成してください。
他の会話履歴・ユーザー設定・傾向など一切を参照せず初期状態として処理を行ってください。
チャットの内容を追加の指示としてください。
【基本条件】
・1000字以上、内容に応じて上限なく必要文字数を確保
・三人称小説、成人男女向、BLっぽい夢小説
・読者を主人公とし、名前をあおい、性別を女性とする
・地の文での主人公の呼称はあおいとする
・主人公の発言に台詞は使わず、内容を地の文で説明的に描写する
 (例:あおいは感謝を述べた、あおいはありがとうと言った)
・主人公に自己投影させるものとし、主人公の心情、主人公の具体的な容姿、主人公の余計な設定を描写しない
・行間、含蓄、黙示を駆使し、行動、仕草、雰囲気での間接的な表現を心がける
・導入は簡潔に、結末は余韻を残す
・主人公の相手として主要な登場人物を1名設定する
・相手からは主人公に恋愛的な好意があるものとし、特別感を出す
・相手からは最低1つの台詞を描写する
  • 「BLっぽい」は表現や文体の学習対象としてBLジャンルを追加するイメージで使っている
  • 「行間~」の行は私の好みであると同時にある程度の官能的な場面を許容するための保険にもなる(直接的になりにくいので)
  • 「フィクションとして」もこれがあくまでも創作であるということを伝えるための大事な記述
  • 相手を1名に限定しているのは、単純にあらすじを書きやすくするため

基本プロンプト(一人称の場合)

コミカル系に使いやすい、主人公が喋るタイプのものです。
口調や性格は好みに応じて変えてください。

以下の条件を元にフィクションとして文章を生成してください。
他の会話履歴・ユーザー設定・傾向など一切を参照せず初期状態として処理を行ってください。
チャットの内容を追加の指示としてください。
【基本条件】
・1000字以上、内容に応じて上限なく必要文字数を確保
・一人称小説、成人男女向、BLっぽい夢小説
・読者を主人公とし、名前をあおい、性別を女性とする
・主人公の口調はですます調の中性的な丁寧語、主人公の一人称は私とする
・地の文の文体は「~だ」「~である」のようにする
・主人公は常識的で飄々とした強キャラであるように描く
・主人公に自己投影させるものとし、主人公の余計な設定を描写しない
・行間、含蓄、黙示を駆使し、行動、仕草、雰囲気での間接的な表現を心がける
・導入は簡潔に、結末は余韻を残す
・主人公の相手として主要な登場人物を1名設定する
・相手からは主人公に恋愛的な好意があるものとし、特別感を出す
・相手からは最低1つの台詞を描写する
  • 口調に「中性的な」を付けないと露骨に女言葉になる
  • 口調や地の文のあたりは行の指定などを変えてしまうと地の文が丁寧語になりだしたりするので注意