【GL夢小説】【R指定】亜空間宿屋：主人（主人公）と女性従業員がイチャイチャする話
（公開日：）
使用：Gemini2.5Pro、Gemに基本条件＋世界観を入れている
【設定】
・主人公：主人になって数百年、見た目は若い、惰性だが相手のためなら頑張る
・相手：女性、従業員になって数年、内気な世話焼き
【1話目 あらすじ】
宿は、今日も繁盛していた。主人公は朝が苦手だったが、相手に優しく起こされれば起きざるを得ない。主人公が食事を作り、相手が運ぶ。主人公が庭を掃除し、相手が部屋を整える。2人の連携は完璧だった。宿泊者達は、ここ数年の宿の空気がいいのは、主人公がやる気を出したからだと思っていた。半分はそれで合っている。しかし、夜になれば2人の空気はまた別のものになった。疲れ切った主人公が相手の部屋へ向かうと、相手は待ちきれないとばかりに迎え入れる。ベッドを軽く揺らし、お互いを求めあう。主人の興奮も、従業員の体液も、相乗効果で盛り上がっていく。宿が安泰なのは、言うまでもなかった。
【裏情報】
・相手が従業員になる前は静かな宿だった- 不老不死っぽさを出すために安易に年齢を上げてみる
- 1個前に作ったのが可哀想な話になったため、幸せな話にしたいという強い意志がある
亜空間の宿は、今日も様々な世界の旅人たちで賑わいを見せていた。数多の時空が交差するこの場所は、訪れる者にとって砂漠のオアシスにも等しい。数百年という時をこの宿の主人として過ごしてきたあおいにとって、この喧騒は日常の一部であり、そして自身の生命力が宿を支えている証でもあった。
朝の光がまだ淡い頃、あおいは微睡みの中にいた。本来、彼女は朝を苦手としていた。永遠とも思える時を生きるあおいにとって、一日の始まりに大きな意味を見出すことは難しく、惰眠を貪ることを好んだ。しかし、ここ数年、その習慣は少しずつ変化していた。
「……あおい様」
柔らかな声が鼓膜を揺らす。内気でありながら、芯の通った響きを持つその声の主は、数年前に従業員となった女性だった。あおいは重い瞼を押し上げ、ぼんやりとした視線を声の方へ向けた。彼女は遠慮がちに寝台の傍らに立ち、あおいの目覚めを待っていた。その健気な姿を目にすると、どれほど微睡みの心地よさに浸っていたとしても、あおいは起き上がらざるを得なかった。あおいはゆっくりと身を起こし、世話焼きな彼女が差し出す白湯を静かに受け取った。
日中の宿は、目まぐるしいほどの活気に満ちていた。あおいが厨房に立ち、次々と宿泊客のための食事を整える。食材が自動的に補充される宿の機能は便利だが、それを活かすも殺すも主人次第だ。かつては最低限の食事しか用意しなかったあおいだが、今は違う。彼女が心を込めて作る料理を、従業員の女性が丁寧な手つきで運んでいく。その姿は、まるで舞う蝶のように軽やかで、宿泊客たちの顔にも自然と笑みがこぼれた。
あおいが中庭の掃き掃除や手入れをすれば、彼女は客室の寝具を整え、塵一つないように磨き上げる。二人の間には言葉は少なかったが、その連携は完璧と言ってよかった。一方が何かを始めれば、もう一方は自然とそれを補うように動く。その調和のとれた働きぶりは、宿全体の空気を和ませ、心地よいものに変えていた。
宿泊者たちは、ここ数年の宿の心地よさを噂し合っていた。「主人が変わった」「以前はもっと静かで、どこか寂寥とした場所だった」と。彼らは、宿の空気がこれほどまでに暖かく、生命力に満ち溢れるようになったのは、主であるあおいがやる気を出したからだと考えていた。それは半分は正しく、半分は的を射ていなかった。あおい自身、以前よりも宿の運営に力を注いでいる自覚はあった。しかし、その原動力がどこから来るのか、宿泊者たちは知る由もなかった。
陽が傾き、空が茜色から深い藍へと移り変わる頃、宿には再び静寂が訪れる。宿泊者たちはそれぞれの部屋で休息を取り、あるいは故郷の夢を見ているのだろう。日中の喧騒が嘘のように静まり返った宿で、あおいと彼女の時間は、また別の様相を呈し始める。
一日の勤めを終え、心地よい疲労感と共に、あおいは彼女の部屋へと足を向けた。扉を叩く必要はなかった。あおいが近づく気配だけで、彼女はそれを察する。案の定、あおいが部屋の前に立つと同時に、内側からそっと扉が開かれた。
「お待ちしておりました、あおい様」
彼女の声は、昼間よりも幾分か熱を帯びているように感じられた。部屋の中には、彼女が焚いたのだろう、甘く芳しい香りが漂っている。あおいは無言で部屋に入り、彼女もまた静かに扉を閉じた。
彼女は、待ちきれないとばかりにあおいの手を取り、寝台へと誘う。あおいは、その小さな手に引かれるまま、身を任せた。重なる肌の温もり、絡み合う吐息。主人の興奮は、従業員の情熱的な体液の分泌を促し、それらは互いを高め合い、宿の生命力へと昇華されていく。かつては惰性で日々を過ごしていたあおいの心に、今は確かな熱が灯っていた。その熱は彼女から与えられたものであり、そして今、彼女へと注がれていた。
寝台が微かに軋む音が、静かな部屋に響く。あおいの尽きることのない生命力は、この行為によってさらに増幅され、宿の隅々まで満ちていく。空気はより清浄に、植物はより瑞々しく、建物はより堅牢に。亜空間の宿が安泰である理由は、夜の帳の中で、二人だけが知る秘密として育まれていた。
彼女が従業員になる以前、この宿は確かに静かだった。それは、あおいの生命力が、ただ維持されるだけの状態にあったからだ。しかし今は違う。彼女の存在が、あおいの奥深くに眠っていた何かを呼び覚まし、宿はかつてないほどの輝きを放っている。
夜はまだ深く、二人の時間は始まったばかりだった。宿が安泰であるのは、言うまでもないことだった。
- ダルさを不老不死に結び付けたのは流石
- 宿が安泰だからか食材冷蔵庫が発生
- 主人と従業員にしか開示されていない生命力の話をちゃんと宿泊者は気付いていないのも流石